2009年06月16日

笑ったら要注意

息子には中学受験させました。
そこには多くの理由があります。
息子がいじめにあった事が確かに中学受験に踏み切ったきっかけではありますが、息子本人もさることながら、
寸子自身がこの地域の独特なカラーに嫌気がさしてならなかったからです。
そして、この無神経で、非常識で、モラルの欠落した親達とまだあと数年間もご近所付き合い以外に、「学校」という社会の中で共存する事に耐えられなかったからです。
よく「下町は人情が篤い」と言いますが、それも大昔の話です。

結果的に我が家は中学受験によって親子で救われたケースです。
息子は勉強は嫌いですが、学校は楽しいようです。
日曜日にはクラスの友達の家にも遊びに行ったり、また順番に我が家にも来たりしました。
なんだかんだと言いながらも義務教育である中学から私立に行かせるだけあって、遊びに行ったクラスメイト宅は立派なお屋敷ばかりだったそうです。
「人は人、自分は自分」主義の、言い方によってはマイペースで、見方を変えれば鈍感、または自分に関係ない事には至って無関心な息子も流石に我が家に来る番になった時は
「{うちはもの凄く古いし、狭いからね。}って前もって言ったら、{そんなの気にならないよ}って、言ってくれたよ。」
と言いながら、クラスメイトが来る日は朝から部屋を掃除していました。
寸子は、これも親心で、家の立派さでは勝てない分、御もてなしで勝負しようと、いつもはどのお友達の家に遊びに行く時もお互いに昼食を済ましてからの午後1時頃からでしたが、この日は昼食時間にぶつけて来るように伝え、全て出来合いの品々で張り切りましたよ〜。

テーブルに並んでいる料理を見て、1人の子が思わず
「わっ、チョ〜豪華!」
見栄でもなく、寸子も初めて味わった喜びでした。
豪華と言われた事ではなくて、息子が何人もの友達を家に呼んで、それも本当にリラックスして楽しそうに、そしてどの子も男の子なのに礼儀正しく、そして、やっぱり息子が選んで連れて来そうな、おとなしそうなタイプの子達ばかりでした。

しかし、私立にもいじめはあります。
寸子は息子の中学受験で志望校選びの為に、東京以外にも千葉、埼玉と合わせて30校以上を回りましたがどの学校説明会でも、
「当校にも何らかのいじめはあります。」と言い切っています。
その時に学校側としてどのような対処をしているのか、少しでもいじめがない学校、クラスにするために教師たちがどのように心がけているかという説明がほとんどです。

息子が通う学校でもありました。
入学早々の1年生の段階でありました。
息子のクラスでも、お隣のクラスでも有りました。
息子は被害者にも加害者にもどちらにも属していなかった事で親としては安堵しましたが。

今回も具体的にどんないじめだったかは略させていただきます。
ただ、決して息子のクラスだから身びいきしているのではなく、息子のクラスである1人の生徒が起こした事件?の場合は、これこそ、いじめではなく、度の過ぎるフザケ、いたずらでした。
度が過ぎると言っても、確かに悪質ではありますが、今までに聞いた事もないようなフザケ、いたずらで、
そして、被害者の生徒や親御さんも、「いじめに遭った」という意識はなくて、あくまでも悪フザケが過ぎると。
緊急クラス保護者会で学校側から事件の全貌を聞かされた時に、どの親達も一声に
「へっ?」「はぁ〜?」
それほど我々大人から見れば考えられない、呆れたふざけ行為だったんです。
この生徒の親御さんは、学校側が要求したわけでもなく、我々保護者が苦情を言ったわけでもありませんが、クラス、学校にこれ以上迷惑がかからないうちにと転校させました。
このご両親が下した決断は実にご立派だったと思います。

いじめか?フザケか?の見極めは困難と言われていますが、寸子は簡単だと思っています。
どんなにフザケてやったと言い訳しても、複数対1人だったらいじめです。
そして毎回ふざけのターゲットが同じ子が標的にされていたら、もうどんな言い分もヘッタクレもないはずです。

お隣で起きた事件はまさしくこのケースでした。
それで、このような時に一番厄介なのは、学校側や子供から同じ説明を聞き、加害者、被害者、両方の生徒の様子を見ながらも保護者間で大きな温度差が出る事です。
寸子の近所の連中ほどではありませんが、近所と同じです。
これは加害者と被害者の親の間に限ってだけでなく、これらの事件にはかかわらなかった子供の親の中でもです。

お隣で起きた事件は深刻でした。
少なくても学校側は保護者以上にこの問題を深く、重く、そして厳しく扱いました。
そして寸子も至極当然だと思いましたし、顔も知らないお隣のクラスの被害者の生徒と親御さんの気持ちを想像しただけで学校側の説明を聞きながら、胸が苦しくなったのを覚えています。
けれども、同じ席で、同じ説明を聞きながらも、保護者間で意見も分かれました。
息子のクラスで起きた事件の時は、ほぼ満場一致で保護者同士の意思確認を持てたほどなのに、寸子からみれば、息子のクラスで起きた事件など問題にならないほど、息子のクラスでは被害者というほど心に大きな痛手を受けた生徒はいませんが、このお隣の被害者の生徒と親が受けた心の傷はそう簡単には消えないと思うのに。

息子がもしも同じ事をされたらと想像しただけで、息子が3歳から小学校を卒業するまでに受けた忌まわしい数々のいじめが走馬灯のように一緒になって思い出すほど痛々しい事なのに、どうしてそんなにもあっさりと

「別に学校や周りが騒ぐほどでもないみたい、この前、教室でちらっと見たけど、やられた生徒も結構ケラケラ笑ったりしていたし〜それにその生徒のお母さんだって、いつもと変らない感じでふつ〜にみんなと話していたし〜。」

「学校も騒ぎすぎじゃないかと、僕たちが子供の頃にだってそんな事はいくらでもありましたからね〜、ちょっと過保護すぎるんじゃないかと。」

寸子はこの親達に顔面めがけて水をぶっかてやりたい思いでした。
「じゃ〜何か?この生徒のお母さんが{許せない!}と泣いて喚いて加害者等全員を訴えたら深刻な事件なのか?
転校しないでこの学校で頑張らせようと思えば、そりゃ〜意地でも平静を装うだろうよ。」
「おい、そこの父〜ちゃんよ、時代錯誤も程々にしろや〜、アンタがガキの時代に携帯ってあったのかよ〜、パソコンってあったのかよ〜、写メールって何か知ってるのかよ〜。」


怒りでワナワナと震えている時です。
息子のクラスの生徒のお母さんが、やはり目を赤くそめて
いじめによって精神に限界が来ている子供は泣かずに笑うんです。みなさん、よく覚えておいて下さい。泣くんじゃなくて笑うんです。私はボランティアで「いじめをなくす会」の活動をしています。そこでいじめで苦しんだ親子の話を数多く聞きました。
そして共通していることは、もうすでに自殺をして亡くなってしまった子も、究極のギリギリまで精神を追い込まれた子も、みんな最後は泣かずに笑うです。自分の子供が通う学校でこんな事がおこるなんて情けない。」

この時、寸子は半ば放心状態になりました。
隣に座っているお母さんに
「寸子さん!(苗字で)、どうしました?気分でも悪いんですか、顔色が真っ青ですよ。」

3歳の時から複数の年上のガキらに追いかけられて、目に涙をためながら、にぎりこぶしで何発も頭を叩かれながらも、それでもヘラヘラ笑っていた息子を思い出して。

後から分かった事ですが、この「いじめをなくす会」の活動をされているお母さんは、我が家に遊びに来て
「わっ、チョ〜豪華!」と言った生徒のお母さんでした。

息子のクラス、お隣のクラス、共に事件が発覚した時の迅速な対応と保護者への、包み隠さず詳細に語ってくれた学校側の姿勢に敬意を払います。
この学校を選んで本当に良かったと心から思いました。

読者さんのお子さんが、いじめに限らず、進学問題、部活問題、男女の交際も含めて、
お子さんが笑ったら要注意です


posted by 寸子(スンコ) at 05:30| Comment(0) | いじめ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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