男の子が泣いていると「男が泣くな!」と叱る話をよく聞きます。
いつの頃からか寸子は息子に
「大きな声を出して泣きなさい!」
と言うようになりました。
今日はその意味を書きます。
今から思い起こせば息子は3歳くらいの時から悲しい時や悔しい時には泣かないで笑う子供でした。
この3歳というよりは、現住まいに越してきた時からです。
もちろん家族の前では素直に自分の感情通りに泣きましたが、近所の子供達から暴力やいじめにあっている時は必ずヘラヘラと笑っているのです。
それも目に涙を一杯ためながら。
その事に最初に気が付いたのは寸子ではなく、お母ちゃんでした。
今日は珍しく近所のガキ達が息子と鬼ごっこをしながら遊んでくれているな〜と思っていたそうです。
息子はキャーキャー笑いながら必死で逃げていたそうです。
ただ途中から何か様子がおかしいと思ったそうです。
息子はやっとの思いで家に飛び込んで来て玄関ドアの鍵をガシャッと閉めたそうです。
追いかけて来たガキ達はドアを開けようとしましたが鍵が閉まっているので何度かドアを蹴った後に諦めて去ったそうです。
散々走って息切れしながら、目に涙をためながら、それでもヘラヘラ笑いながら家の中に逃げ込んだのに、ガキ達が完全に帰ったと安心すると、そこでやっとワ〜と声をあげて泣いたそうです。
その話を聞いた後に、今度は寸子が自分の目でまざまざと見てしまったのです。
家の近所に公園がありまして、この公園は特別広くもなければ、遊具が豊富にあるわけでもないのになぜか子供達が多く集まるのです。
ある夏の日曜日の午後。
息子が5歳の時です。
息子の様子を見にこの公園に行った時でした。
当時小学2年生の男子児童が息子の頭をガンガン殴りつけているんです。
それもグーで。
この時も息子はヘラヘラ笑っていました。
目に涙をためながら。
たぶんこの時は痛さもあったのだろうと思いますが。
この2年生のガキ、8歳とは思えない程の憎しみと怒りに満ちた眼つきで息子を何度も殴りつけていました。
こう言いながら、
「なに笑ってんだよ〜!」
「痛かね〜のかよ〜!」
「笑ってんじゃね〜よ!」
横でずっと見ていたもう一人のガキが寸子に気が付いて
「やめろよ〜、お母さんが見ているよ〜!」
と言った声で、ビビリながら慌てて手を止めました。
「うちの息子がオメエにここまで殴られなきゃならない程の事を一体何をしたんだ?」
と追求しても答えられないのです。
そこらかしこで見ていた違うガキ等に聞いても
「何もしていないと思う。」と言うのです。
この殴ったガキの顔は知っていました。
近所のガキと同級生で、よく家の前で遊んでいましたので。
近所のガキが息子をいじめているのをずっと見ていて、同じくやるようになりました。
蹴ったり、後ろから突き飛ばしたり、近所のガキと一緒に罵倒を吐いたり。
ただ、どこに住んでいるのか、親は誰なのかは知りませんでした。
「親を今すぐここに呼んで来い!」
「さもなければ今すぐお前の家に連れて行け!お前の親と話するから!」
泣きじゃくりながら、
ごめんなさい、もう二度としないから親には言わないでくれを繰り返すばかりでした。
このガキの頭を同じくゲンコツで、息子が殴られた同じ数だけ殴り倒してやりたい気持ちを抑えるのが、この時の寸子の精一杯の理性でした。
もしも息子がもっと早くに「エ〜ン!」と声を出して泣き出していたら、このガキもそれで気が済んで、こんなにも何回も殴り続ける事はなかったのではと思うのです。
いくら殴っても、どんなにナジっても、笑っているから、泣かないから、余計にムキになり、憎たらしくなるのです。
このガキ、それからというものは何年生になっても息子には一切の手も口も出さなくなりました。
というよりはこの親がそうとう怖かったらしく、息子には近寄らなくなりました。
あと1〜2年後にはこのガキと同じ小学校に息子は入学するわけで、今のガキはシタタカなので、念には念を入れ、暫くはこのガキを見かけた時は、どんなに他の友達と遊んでいる最中であっても息が詰まって逃げ出すほど、無言でず〜と顔を見続けてやりました。
一度近所のスーパーでこのガキが自分の母親らしき人といるところを見かけた時、ず〜とこの親子が移動する後ろにくっついて回ってやりました。
母親は寸子に気がついて
「なに?この人、気味わるいわね。」ってな怪訝な顔していました。
このガキ、ビビッてましたよ〜。
そうです。
寸子の目的はこのガキに自分の親が寸子に気が付いて、寸子が自分の親に何か喋ったらどうしよう、という恐怖を待たせる事でした。
この母親とは一言も喋っていません。
口で殺さず、手でも殺さず、目で抹殺してやりました。
ここでも言いますよ。
いじめは、ガンと同じです。
ガンが転移するように、
いじめは連鎖します。
芽は小さいうちに潰すのです。
臭い物に蓋ではなく、根こそぎ取り除くべきです。
そして、それが出来るのは、親しかいないのです。
そしてもしも読者さんのお子さんがいじめに遭っていたら言って下さい。
「大きな声で泣きなさい。」
明日は、「この大きな声で泣きなさい」の、もう一つのこわ〜いお話を
紹介します。
ブログの左サイドバーに「寸子の教育論」というカテゴリがあります。
それらも含めてお読みいただければと思います。
寸子の経験が少しでも、1人でもお役に立てればと、それだけを願っております。
2009年06月15日
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