2009年06月19日

転校させる

昨日は、子供がいじめに遭って
「学校に行きたくない」
と言ったら休ませた方が良いと書きました。
しかし余りにも学校を休む回数が増えるようでしたら転校させる事も前向きに考える事をお薦めします。
これは完全に登校拒否になってしまってからでは、どんなに環境を変えてあげても、既に子供本人が修復不可能になってしなっているケースが多いからです。

この「登校拒否」とは学校に行っている生徒、学生だから登校拒否と言っているだけで、本質は「引き篭もり」です。
よく、職場を解雇なり自主退職した後に、就職難ですぐに次の就職先が決まらなかった事から、そのまま引きこもりに入ってしまうケースがあります。
また、当初はほんの少しだけ充電期間のつもりがそのままズルズルと入っていくケース。

これって寸子もそうなんですが、それほど引き篭もりは心地の良いものなのです。
「未亡人、3年やったらやめられない」と言いますが、ホームレスの人達は当初は本当に路頭に迷ってのはずではあったけれど、今ではその生活をやめたくないんです。
やめられないんです。

だから、ある日、今まで張り詰めていたものがプツンと切れてしまわない為にも、時には学校を休ませてあげろと言っているのです。
「どうしても行きたくない、行かれない」と言った時に休ませる事によって、騙し騙し、延命にも繋がるのです。

それでも、その騙しも効き目がなくなって、子供にSOSのサインが出たら次の手立てが必要です。
SOSのサインですが、必ずしも毎朝登校時になると腹痛や下痢とは限りません。
その子供によって違います。
寸子の息子の場合ですと、
朝は普通に目覚め、普通に家族と会話もしながら朝ごはんも食べるのですが、その日によって、
食べている最中に、
家族と普通に会話をしている最中に、
ランドセルを背負った途端に、
ス〜と顔色と顔の表情がこわばって、目の視線もどこを見ているのか分からないほどで、そして黙ってしまうのです。
この状態の時は聞こえているんだか、いないのか、話しかけても無言です。

暫くたってから、息子からやっとの思いで聞き出した話です。
この時って「今日も学校に行きたくないな〜。」
と考えているのではなく、突然映像が見えるのだそうです。
朝学校に行くと、自分の上履きが片方だけなくなっている映像。
休み時間に廊下を歩いていて、クラスの子なり、隣のクラス、又は学年の違う子、誰だかまでは分からないけれど、すれ違いにぶつかって怒鳴られたり、殴られたりする映像。
朝雨が降っていて、傘をさして学校に行って、下校時に自分の傘がなくなっていて、ぬれて帰って来る映像。
そして、朝、この映像が見えた日は必ずその通りになるらしく、だから、朝の登校前の段階でこれを予知してしまった時は、今以上に学校が怖くて行けないのだそうです。
息子、この時小学校4年生になりたての4月でした。
昨日の記事で息子が「ドロボー」呼ばわりされたのも、頭からエンピツけずりのカスをぶっ掛けられたのも、3年生の時でした。
そして4年生になって担任こそ変りましたが、クラス替えはありませんでした。

ある所に相談に行くと
「その年齢でそこまでなるには、相当重症で精神が参っています。」と言われました。

もしも、転校させる事を選択したならば、その時には中途半端に同区内の近場ではなく、最低でも近隣の区にするべきです。
確かにこの場合ですと住所の問題が絡んではきますが、よく探してみて下さい。
どんな事にも裏世界があるのです。
例えば具体的に地区名は控えますが、その市町村や区によっては現住所を移さなくても、両親のどちらかがその地域内の会社に勤めている又は商売をしているなどの場合は公式に認めている地区があります。
両親の勤務地も当てはまらず、商売もしていなく、親戚や知人の中にもこの地に住所をおいている者がいない場合、公立の小学校であるにも関わらず、PTAと学校が連携してこの地域で商売をされている方にお願てして役所に提出する勤務証明書を書いて下さる方を紹介してくれる学校もあります(これは公には出来ませんが)。
なので、調べるときは役所に問い合わせをするだけでなく、目をつけた学校に直接出向いて確認した方がよろしいかと思います。
電話で問い合わせではなく、学校に行くのです。

しかし、いつの時代でも、都会から田舎に移った場合でも、その逆の場合でも、転校生というのは当初は大なり小なりいじめには必ず一度は遭う事も頭に入れなければなりません。
いじめがが原因で転校したのに、そこでもいじめに遭ったら、どうなんでしょうか?

寸子が息子をとうとう転校させずに卒業させたのは、ここが引っかかったからです。
それで、中学受験です。
息子はこの時から勉強は好きな子供ではなく、親から強制的に塾にぶち込まれた訳ですが、5年生に入ると、自分でも思うようになるんです。
「中学に行ってまで、こいつ等にいじめられたくない。」と。
「同じ中学に行ったら、今と何も変らない。」
「こいつ等と違う中学に行くためには、勉強は嫌いだけど中学受験をする以外にないんだ。」
と。

そして塾に通うようになるのですが、この塾ですが、まあ、息子本人は自分で気が付いていたかは分かりませんが、今までは、
いじめに遭っていて、仲間はずれにされていたから、遊びたくても一緒に遊んでくれる子がいないから、学校が終わって帰って来ても、誰とも遊べなかったわけです。
非常に惨めで、情けないわけです。
それが塾に通うようになると、5年生で週3〜4日です。
学校そのものが週休2日制の5日しか学校に行かないのにですよ。
それで、今度は「遊べない」にしても、一緒に遊んでくれる友達がいなくて遊べないのではなくて、塾があるから遊べないのです。
いじめに遭いながらも、それでも数人ほどは友達みたいな子がいましたから、この子たちが
「今日、遊べる?」と聞いてきても
「遊べない、」と答えるようになるんです。

同じく「遊びたくても遊べない」ですが、この違いは大きく、何よりも息子の気持ちの持ち様が違ってきました。
子供なので、「自分がもしも全落したら?」などはサラサラ考えず、
        受験する
         ↓
     こいつ等が誰一人といない中学校に行ける
         ↓
     暗闇の長〜いトンネルからひと筋の光が見えた!

そこへ持って、中学受験の範囲は公立中学の2年生までをモーラされていると言われているくらいなので、塾内では大した成績ではないけれど、学校ではクラスでも上の部類に入っちゃうんです。
これも本人にとって大きな自信に繋がって、いじめにあっても、
「あと1年、あと半年辛抱すれば卒業だから。」と自分に言い聞かせられるようになったんです。

子供がみんなそうなのか、寸子の息子だからなのか、
    あと半年辛抱すれば卒業 = 受験日が刻々と近づいている
事は余り深く考えないで。

息子も寸子も結果的に「中学受験によって救われた」と言ったのはこういう事なんです。


ここまで書いた段階で、上に戻って読み直してみるとまるで「中学受験をしなさい」と言っているような文章になってしまっていますが、決してそうではない事はご理解いただきたいと思います。

寸子は中学受験をさせた事は後悔はしていませんが、今の時代、いつご主人様がリストラにあうかも分かりません。
寸子なんかは典型的な良い見本です。
リストラこそあってはいませんが、息子を受験させた時にはまさか、時給1000円のとんかつお運びランチパートに行って、
「足が痛い、足が疲れた。」などと言っている姿など想像もしていませんでしたよ。
毎月、息子の学費の引落にヒ〜ヒ〜言っております。

なので、中学受験にしろ転校にしろ、どちらにするか、各自のご家庭の事情と、お子さんの性格をよく考えて、後悔のない選択をしていただきたいと思っています。
一番大事なことは完全に登校拒否に、引き篭もりに入ってしまう前に、何らかの手を打つ事です。

現代の子供達は中学受験をする、しないは関係なく高学年になると塾通いするようになります。
また家や学校から少し離れた場所まで遠征して遊ぶようになり、そこで他校の友達とのネットワークも築きます。
中学生になれば尚更です。

転校させると決めたなら、
移動する先々で過去の面影を引きずらないように、脅えないように、
いじめられて逃げ出した奴とのうわさが漏れないように、
この一点に力点をおくべきだと思います。


我が息子の場合は確かに「転校」という二文字が頭をよぎった事は何度もありましたが、最終的には転校はせずに無事に6年間同じ学校で卒業することが出来ました。
しかし、寸子は息子の中学受験で受験校を探す時には、必ず頭に入れたのはこの事でした。
この小学校時代の同級生達や同区内の子供達が高校受験で比較的多く受験、入学している学校は避けました。

posted by 寸子(スンコ) at 05:47| Comment(0) | いじめ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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